そのアグレッシブなデザインが発表されて以来、大変多くの方からリクエストを頂いていたカワサキのZ800にようやく試乗することができましたのでレビューをお届けします。
先代Z750のエンジンをボアアップして排気量を806ccに拡大、新生Zシリーズを象徴する攻撃的な外観が話題となったZ800。タイ生産のバイクとしては珍しい大排気量モデルで、各部の質感は上々。もはや国産バイクに匹敵するのでは…と思わせるほどの仕上がりが好印象でした。
高速道路上の乗車感は、軽快なデザインとは裏腹にビッグバイク然とした質量を感じさせるもの。安楽なポジションと優れた直進安定性、17リットル容量の燃料タンクは日常的なツーリングにもマッチすると感じました。一方、グリップの握り方を修正しつつワインディングを走ってみると、ハンドリングは軽やかになり、振り回すようなライディングも可能に。スロットルのオン・オフに敏感に反応し、トルクとバックトルクがダイレクトに発生する乗り味は、やはりZの系譜だと感じました。
コストを掛けた造形と高い質感、良質な足回りと4気筒エンジンを搭載していることを考えれば88万円というプライスタグはカワサキの確信的な戦略価格だと思います。
【関連ページ】
株式会社ブライト Z800 2013モデル
www.bright.ne.jp/lineup/z800/
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