2013年7月18日に開催されたホンダCTX700/CTX700NおよびフォルツァSiのメディア向け発表試乗会に参加したので、レビューをお送りします。
ただし、撮影・試乗時間が短かったので簡単なショートレビューとなりますことをご了承ください。
CTX700/CTX700N は、皆さんご存知の通りNC700シリーズの車体とエンジンを利用して新たにクルーザーモデルとして開発したモデルです。今年の大阪・東京のモーターサイ クルショーでもCTX700が展示されていたので、ご記憶の方も多いのではないでしょうか。さて、その肝心の乗り味ですが、エンジンの味付けは想像以上に 濃い目です。NC700シリーズよりもさらに低回転域が強化されているということもあり、また、DCT仕様はこのエンジンの味わいをより感じられるように 変速タイミングも変更されてる模様。約2,000rpmという極低回転でもクルージング可能なパワーユニットは全域で豊かなバイブレーションを発生し、感 触としては排気量1,000cc以上のエンジンを搭載しているかのよう。ただし、そのバイブレーションは荒々しいものではなく、どこか整然としていていか にもホンダらしい味わいとなっています。ホンダはこのモデルを次世代クルーザーとして位置づけており、モダンで独自性のあるデザインと乗り味はまさに開発 コンセプト通りだと感じました。
一方、フォルツァSiは、今後も並売される現行フォルツァに搭載されている「SマチックEvo」や「ス マートカードキー」などの電子装備・豪華装備を省略しつつも、基本的な走りに磨きを掛けたという印象。パワーユニットは欧州で高い評価を得ている 「SH300i」のエンジン・ボアを縮小し、国内専用の250ccとしたものを採用しています。また、エンジンとフレームの締結部に採用された「オレオリ ンク」などにより、バランサーを廃しながらもひたすら低振動で滑らかな走りを実現。車体後部に重量物が集中する一般的なユニットスイング式を採用しながら も、常にしっかりとした前輪の接地感が得られる乗り味もチャームポイントです。さらに、販売数が見込めるワールドワイドモデル(海外モデル 名:FORZA/300ccモデル)とすることで低価格を実現、初代フォルツァよりも価格を安く設定するなど、かなり戦略的なモデルとなっています。生産 はタイで行われるものの、国産モデルに勝るとも劣らない高品質を実現しており、ベーシックな大型スクーターを物色している方にとっては、かなり魅力的なモ デルと言えるでしょう。
【関連ページ】
ホンダ・オフィシャルサイト CTX700/CTX700N
www.honda.co.jp/CTX700/
ホンダ・オフィシャルサイト フォルツァ Si
www.honda.co.jp/FORZASi/
【映像制作・配信】
MotoBasic
motobasic.com/