2015年8月25日、ツインリンクもてぎ(南コース)にて行われたホンダコレクションホール所蔵車両・走行確認テストの模様をダイジェストでお送りします。
往 年の名車を数多く「動態保存」していることで知られるホンダコレクションホールは、その活動の一環として定期的にマシンを走らせる「走行確認テスト」を実 施しており、今回は2輪・4輪あわせて9台のマシンが走行しました。そのかなから、このVol.2では2台の2輪レーサー1989年型と2002年型 NSR500の模様をお送りします。
1989年型NSR500は、今回のテストライダーを務めている宮城 光さんが全日本ロードレース選手権でライディングしていた個体そのもの。あのテラカラーが疾走する姿を見て当時を思い出す、という方も多いのではないで しょうか。この年、世界GPにおけるNSR500は、パワーよりも扱いやすさを徹底的に重視した設計が功を奏し、エディ・ローソンのライディングによって タイトル奪還に成功しています。
そしてもう一台の2002年型NSR500はホンダが投入した最後の2ストロークGPマシンで、前年に 250ccクラス世界王者となったあの加藤大治郎選手がライディングしたフォルトゥナカラーの個体。テラカラーとともに、これもまたファンが多いカラーリ ングです。このシーズンは加藤選手のライディングをもってしてもNSR500としては勝利を挙げることはできませんでしたが、ホンダが投入した新型GPマ シンRC211Vは16戦中14勝と大活躍しタイトルを獲得。ホンダに数多くの勝利をもたらしてきたNSR500は、惜しまれつつもその役目を終えまし た。
【関連ページ】
ツインリンクもてぎ ホンダコレクションホール
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