今年2014年の9月下旬にプレストコーポレーションを通じて国内発売が予定されているヤマハの海外向けクルーザー「XVS950A」を試乗することができました。今回は本編である試乗レビュー編に先立ち、スタイリング＆ディティール編をお送りします。
このモデルは、海外でも高い人気を誇るヤマハ製クルーザーのミドルクラスを担う1台で、日本国内でも好調なセールスを記録しているBOLTに搭載されているエンジンの元ネタになっているのがこのXVS950Aのパワーユニットであることでも知られています。
スチール製のダブルクレードルフレームは以前にMotoBasicでもレビューをお届けした上位モデルのXVS1300Aをベースとしており、余裕タップリという印象。ミドルクラスでありながら1クラス上の乗車感が得られます。また、このモデルの乗り味を決定付けている空冷Vツインエンジンとの相性もバッチリで、上記のXVS1300Aと比較しても排気量は942ccとやや小ぶりながら、上質感溢れる快適性と好ましいバイブレーションを堪能するこができます。
そのエンジンのスペックは、排気量942ccの空冷・4ストローク・4バルブ・SOHC・V型2気筒。ボアＸストロークは85.0×83.0mmと僅かにショートストロークながら、ほぼスクエアな設計となっており、バランサーも敢えて省略されています。スムーズさと鼓動感の好ましいバランスがこのエンジン最大のチャームポイント。「空冷の味」にこだわる向きにもきっと気に入られることでしょう。
最高出力は公表されていないものの、78.9N・mという太いトルクを僅か3,500回転で発生し、278kgという重たい車体にもへこたれない逞しさも兼ね備えています。そして、ほぼ同形式のエンジンを採用するBOLTは右手を開け閉めしたときのメリハリの利いた強めのバイブレーションが最大の魅力でしたが、このXVS950Aは良い意味で異なる味付けがされている模様。
また、スポーティでメカニカルなBOLTの外観もなかなかですが、デザイン的にはむしろこのXVS950Aの方が、国内ユーザーにも馴染み深いドラッグスターシリーズと共通する部分が多く、DS4などからステップアップを検討中のオーナーにとっても注目すべき存在だと感じました。なお、日本では用いられないようですが、ペットネームに関しては海外ではミッドナイトスターとかドラッグスター、Ｖスターなどと表記されることも多く、仕向け地によって呼び名は異なるようです。
試乗レビュー編は近日公開予定です。お楽しみに！
【関連ページ】
プレストコーポレーション XVS950A 製品概要
www.presto-corp.jp/lineups/15_xvs950a/index.php
【映像制作・配信】
MotoBasic
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