【動画インプレッション】カワサキ W800

2011年1月26日、西伊豆の土肥温泉周辺にてカワサキが2月に販売を開始するニューモデルW800国内仕様のメディア向け公道試乗撮影会が行われました。

フレームや前後サスペンション、ブレーキなどに大きな変更はないものの、エンジンの排気量は先代W650の675ccに対して773ccまで拡大。燃料供給方式にフューエルインジェクションを採用したのが新生「W」最大の特徴です。

さ て、正直なところインジェクション化によって先代W650の美点であった極低速からのトルク感やグリグリとクランクが回転する感触が失われてしまうのでは ないかという心配をしていたのですが、どうやらそれは杞憂だった模様。発進は明らかに力強くなり、もはやこのバイクでエンストすることなどあり得ないので はないか、と感じてしまうほど低速トルクは太らされています。また、シートやハンドルバーを介して伝わるエンジンの感触もより強調され、先代よりも味付け はかなり濃い目だと感じました。インジェクション化によってトルク感や重厚感を失ってしまうバイクは数多いですが、このW800はその数少ない例外と言え そうです。

W800のようなクラシカルな外観を持つバイクに興味がある方には強く試乗をお勧めします。バイクに「味」を求めるユーザーにとってこのエンジンの楽しさは知っておいて損はないと思います。

*車両の価格やスペックなどはメーカーサイトでご確認ください。W800スペシャルサイト