ヤマハのYZF-R7に試乗したので、そのレビュー後編(ワインディング編)をお送りします。驚くほどスポーティなライディングポジションに対してエンジンはとても扱いやすく、ステップアップや上達を目指すライダーにも、リッタークラスのSSからダウンサイジングしたいライダーにもピッタリだと感じました(詳しくは映像本編にて)
~以下、ヤマハ発動機のWEBサイトより抜粋~
水冷4ストローク・DOHC・直列2気筒688cm³エンジンは、ライダーの操作に対して従順かつ俊敏に反応する。徹底して作り込まれたドライバビリティーは、発進する時、加速する時、そしてコーナーから脱出する時、ライダーに爽快なスポーツフィーリングをもたらす。MT-07の定評あるエンジンをベースに、スロットルプーリーのハイスロットル化、2次レシオの最適化などにより、スーパースポーツらしいパワー感と扱いやすさを両立している。
スロットルワークに対して忠実に反応し、躍動感のある加速フィールと路面を蹴るような力強いトラクション感を生み出す、270度位相クランクを採用。味わいのあるフィーリングとスムーズな伸びやかさを両立している。FIおよび吸排気系セッティングとの調和により、低回転域から高回転域まで、心地よいコントロール感をもたらしている。
アシストカムとスリッパーカム、2種のカムを設けたアシスト&スリッパ―®(A&S®)クラッチ※1を、MT-07シリーズのエンジンとして初採用。シフトダウン時などのバックトルクによる車体挙動への影響を抑え、過度なエンジンブレーキを抑制し、減速時の安定感を高めている。スリッパー特性はシフトダウン時のつながりの良さを重視して作り込んでおり、スポーティな走りに最適なエンジンブレーキフィーリングをもたらす。また、クラッチレバーの操作荷重は約33%低減している。
ワインディングやショートサーキット走行に応える剛性感、挙動の分かりやすさなどをコンセプトに、インナーチューブ径41mmの倒立式フロントサスペンションを新たに開発。専用チューニングのタイヤに合わせた独自セッティングを施している。新作したアルミ鍛造アンダーブラケットやアルミ重力鋳造ハンドルクラウンと相まって、ボディ全体の剛性が向上。ブレーキング時の安定性や接地感、コーナリング時の接地感が高まることで、よりスポーティなライディングが可能に。プリロードおよび伸側/圧側減衰はフルアジャスタブルで、セッティングの楽しさも味わえる。
リアには、リンク式モノクロスサスペンションを採用。減衰特性とばね定数を専用に開発し、ライディングフィールの軽快感とコーナリング時の安定性を高めている。スペース効率の高い水平方向の配置で、マス集中化とコンパクト化に貢献。クロスパイプ類が不要なクランクケースへの直接懸架とし、軽量化に貢献する。プリロードおよび伸側減衰を調整可能。
ライダーの意思にリニアに応え、軽量・スリム・コンパクトな車体のベースとなっているダイヤモンド型フレームは、基本骨格をMT-07から継承。強化した前後サスペンションに合わせ、新たにアルミ製センターブレースを追加し、リアアーム外側からピボット上下にリジッドマウントすることで、ピボットまわりのねじれ剛性を向上。全体的な剛性バランスをチューニングし、ひときわ機敏でスポーティなハンドリングとしている。
フロントブレーキシステムにはブレンボ製・純ラジアルマスターシリンダーを採用。ブレーキレバーへの入力をよりリニアにブレーキ油圧に伝達し、高いコントロール性を実現している。また、制動時のたわみを抑えるラジアルマウントキャリパーは、φ298mmダブルディスクと相まって、強力な制動力を安定して支えます。
多くのモデルでは、キャリパーの車体側へのマウントボルトは、ディスク面に対し垂直に捻じ込まれています。ラジアルマウントキャリパーでは、車体側へのマウントボルトがディスク面と並行に捻じ込まれます。これにより、制動力の反力は、直接連結ボルトには干渉しません。