排気量を拡大したパワフルかつトルクフルな並列3気筒エンジンを搭載。通常のバイクとはクランクの回転方向が逆になっており、スロットルを開けるほどにフロントタイヤの接地感が増し、フロント21インチとは思えないそのハンドリングはまるでロードスポーツのようにシャープで正確。恐らく大型アドベンチャーモデルに乗りなれているライダーほどその身のこなしに驚くことでしょう。また、近年では各社のフラッグシップ的アドベンチャーモデルは軒並み1,000ccを大きく超える排気量となっていますが、このモデルの排気量は931ccとそこそこの大きさ。一般道のツーリングでもある程度エンジンを回す愉しみが残されているというのも大きな美点だと感じました。
ということで、今回はMVアグスタ・エンデューロベローチェに試乗したので、その前編(峠道編)をお送りします。