285度というレアなクランクの角度を採用した並列2気筒エンジンを搭載(メーカー表記は75度)。そのキャラクターはスロットル開度や選択しているギアにより刻々と変化し、360度や180度とも違うフィーリングが斬新。近年流行している270度クランクよりもトルク変動や振動の振幅が大きく、それでいて波形の頂点がキッチリと丸められているので、どんなシチュエーションでもライダーを飽きさせることがなく、いわゆるトラクション感覚が豊かなのでスロットルをついつい多めに開けたるなるバイク。意外にも車体や足回りはしなやかな印象で、何も考えずに乗っても速くて良く曲がる・・・。
ということで、今回はKTMの990 DUKEに試乗したので、その前編(峠道編)をお送りします。