カワサキ W800 スペシャルエディション (2016) バイク試乗レビュー

カワサキW800スペシャルエディションの試乗レビューをお送りします。

懐かしくも個性的なスタイリング、吸排気バルブをべべルギアによって駆動する特徴的なバーチカルツインエンジン。決して速くはないが、不満が出るほど非力でもない。乗り味も豊かで車格もほどほど。取り回すと驚くほど軽く移動でき、日常生活に溶け込むような使い勝手の良さ。

このバイクにしかない様々な魅力があることから、長年に渡って多くのライダーに愛されてきたW800ですが、ついにというかとうとうファイナルエディションが発表され、いったんその歴史に終止符を打つようです。

www.kawasaki-motors.com/mc/lineup/w800/

我が家には95年型のW650があり、そしてW800はMotoBasicの活動最初期に登場した1台ということで、このシリーズには思い入れがありましたが、今後は試乗も難しくなると思われるので、改めて現行車のスペシャルエディションを味わってみることにしました。

私がW800に初めて試乗したのは、2011年に西伊豆で開催された発表試乗会でしたが、その時はW650よりも排気量拡大分だけトルクが太くなったという程度で、あまり大きく変わっていないという印象を持っていたのですが・・・。

今回改めて味わってみると、W650とは全く違うキャラクターの持ち主だと分かりました。モデル末期なので完成度が高いということも影響しているのかもしれませんが、乗り味は快適で雑味が少ない。その一方で、エンジン回転数が上昇してもバイブレーションが収束することはなく、スムーズさを重視した近年のバイクにはない荒々しさと楽しさを兼ね備えていると言えるでしょう。

市場から消えてしまうにはあまりにも惜しいこのW800ですが、新車で買えるラストチャンスが近づいているということで、気になっていたという方は試乗することを「強く」おススメします。

【関連ページ】
カワサキモータースジャパンW800製品概要
www.kawasaki-motors.com/mc/lineup/w800/

W800スペシャルクレジット・キャンペーン
www.kawasaki-motors.com/mc/kinfo/2016_kinfo-03.html

【映像制作・配信】
MotoBasic
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