ついにカワサキから新型Z1000のスペックが発表されたので、広報写真とともにお知らせします。
資料によると、最高出力・最大トルクは従来モデルの101.5 kW (138PS)/9,600 rpm、110 N・m (11.2 kgf・m)/7,800 rpmに対して104.5kW (142PS)/ 10,000rpm、111N・m (11.3kgf・m)/7,300rpmで、微増という感じ。「スーパーネイキッドにとって、最大馬力や加速タイムなどの数値は重要ではない」と謳っているだけに、いたずらに高出力・大トルクを追求したものでないことは明らかですね。
そのほか、車体重量(整備重量)はABS付きで221kgとほとんど変わりなし。ホイールベースは1,435mmで5ミリほど短縮、キャスターは24.5°で同様ですが、トレールは103mmから101mmに若干変更されています。燃料タンク容量は従来の15Lから17Lへと拡大されており、実燃費次第ではありますが、これはちょっと嬉しいポイント。
また、LEDヘッドライトや新型メーターユニットなど、キャッチーな装備が目を引くこのモデルですが、走りに関する部分ではやはりフロントに採用されたセパレートファンクションフォーク―ビッグピストン(SFF-BP)が最大の注目ポイント。SHOWA製のこのサスペンションは、良好な作動性を誇るビッグピストンフロントフォーク(BP)と左右のフォークにプリロードとダンパーの調整機構を振り分けたセパレートファンクションフォーク(SFF)の特徴を兼ね備えるもので、サスペンションとしての性能もさることながら、セッティングする際の利便性にも優れているのが特徴。この最新の前脚がZ1000の走りをどのように変化させるのか…。とても楽しみですね。
顔つきに対するインパクトが強かっただけに、何もかも変ってしまったかのような印象を受けがちな新型Z1000ですが、よく見てみるとタンク上面からフロントカウル(ヘッドライトユニット)にかけてのラインや、切れ上がったシートカウルのデザインなど特徴あるデザインを上手く引き継いでいて、ちゃんと従来モデルを尊重していることが分かります。
【関連ページ】
川崎重工モーターサイクル&エンジンカンパニー Z1000スペシャルサイト
www.kawasaki-cp.khi.co.jp/Z_special/z_sugomi/index.html
【映像制作・配信】
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