生産が終了して17年が経過した現在でも、いまだに一部のコアなファンから支持されているBMW R100GS PD(パリ・ダカール)。伝統的なダブルクレードルフレームに大排気量980ccの空冷2バルブOHV水平対向2気筒エンジンを搭載しているが、その最高出力は60馬力にすぎない。リアサスペンションはBMWお得意のパラレバーだが、フロントは極普通のテレスコピックフォーク。このバイクが現役だった当時も、技術的には特に高性能なバイクではなかったが…。今回ご紹介する個体はモデル末期に近い1933年型。その走行距離は18,500kmと少なく比較的良好な状態を維持している1台と言えよう。果たして、このモデルの魅力とは…。なお、アディショナルメータ、リアサスペンションなどがオリジナルとは異なる部分である。